低用量ピルは全部で5種類あり、その中の1つであるミニピルは特に40才以上の方によく使われるピルです。
※低用量ピルの詳細は、「低用量ピルの種類は全部で5つ!それぞれの違いや特徴は?」参照
ミニピルは、低用量/超低用量ピルが使用できない以下のような方でも服用できます。
ミニピルは、プロゲステロンのみが含有されているため、低用量ピルの副作用としてよく気にされる血栓症のリスクが非常に低いのも特徴のひとつです。
正しく服用すれば低用量ピルと同等の避妊効果が得られることができ、月経困難症などの生理のお悩みも緩和されます。
しかし、服用方法や特徴についてあまりご存じない方も多いのではないでしょうか。
そこで、ミニピルの特徴や服用方法、注意点などについて、プライベートクリニック院長の鏡原が徹底解説していきます。
順天堂大学医学部卒業。国立病院機構東京医療センターでの研修を経て、大手美容外科に勤務。2017年9月に『プライベートクリニック 高田馬場』を開院。
ミニピルの服用を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
目次
ミニピルはエストロゲンが含まれていないため、これまで血栓症のリスクからピルの内服ができなかった方でも使用ができます。
また、正しく内服すれば高い避妊効果も期待できます。
メリットとデメリットは以下の通りです。
ミニピルは欧米諸国では幅広く使用されており、英国では処方箋が必要ないOTC医薬品となっています(参考:日本家族計画協会)。
ピルの使用率が低い日本ではお薬の承認が得られていません。
そのため、厚生局から適切な手続きを経て輸入したお薬を医療機関で処方してもらう必要があります。
次に、ミニピルの使い方・内服方法について見ていきましょう。
ミニピルが低用量/超低用量ピルと大きく異なるのは毎日決まった時間に内服する必要があるということです。
ミニピルは、 毎日決まった時間に内服し、3時間以上のズレが起こらないようにしましょう。
決まった服用時間から 3 時間以上飲み忘れがあった・内服がズレた際は、避妊効果が得られないので注意が必要です。
3時間以上のズレがあったときは、確実な避妊効果が得られる保証がありません。
そのため、服用を続けつつ、必ず該当日より1 週間以上はコンドームを使用するなど別の避妊法による避妊を行う必要があります。
低用量ピル、超低用量ピルと異なり、ミニピルは休薬期間を設けずに内服を継続します。妊娠を希望されるタイミングや任意のタイミングで内服を中断いただくことは問題ありません。
ミニピルを使用する上で特に覚えておきたい副作用は『不正出血』です。
ミニピルの成分であるプロゲステロンには、子宮内膜を薄く保つ効果があります。
そのため、子宮内膜が容易に剥がれやすくなり、不正出血が起こりやすくなるのです。
ミニピルの飲み始めには20〜30%ほどの方が不正出血を起こすとされており、決して珍しい副作用ではないので、過度に心配する必要がありません。
また、当院では2種類のミニピルを用意していますが、お薬との相性・個人差で不正出血の度合いや頻度も変わってきます。
試しにどちらかのミニピルを使用して、不正出血が気になるようであれば別のミニピルに切り替えていただくことを推奨しています。
当院ではアザリア・ノリディという2種類のミニピルを用意しております。
それぞれの価格は以下の通りです。
アザリア | 1ヶ月あたりの値段 |
1ヶ月毎購入 |
3,100円(税込3,410円)/1シート |
3か月毎購入 |
3,000円(税込3,300円)/1シート |
ノリディ | 1ヶ月あたりの値段 |
1ヶ月毎購入 | 2,500円(税込2,750円)/1シート |
3か月毎購入 | 2,400円(税込2,640円)/1シート |
\ミニピルは1日85円から/
オンライン診療で相談する以下に該当する方はミニピルが使用できない場合があります。
該当するかわからない方はご相談に乗りますので、お気軽にお問い合わせください。
当院ではミニピルのオンライン診療を行っております。
遠方の方や忙しくて婦人科に足を運べない方などに大変ご好評いただいております。
また、医療機関から安心して出来るだけ安くミニピルを購入したいというお声にお答えして定期便での配送も用意しております。
公式LINEアカウントに登録後に問診情報にお答えいただき、オンライン診療を受けていただきます。
通販サイトのように診察なしでは処方できかねますのでご理解ください。
\ミニピルは1日85円から/
オンライン診療で相談する最後に、ミニピルについてよくある質問を紹介します。
生理初日から内服いただければその日から避妊効果が得られます。
それ以外の日から内服いただく場合は、内服8日目から避妊効果が得られるとお考えください。
アザリアは12時間以内、ノリディは3時間以内の飲み忘れは許容という説明をされているクリニックもあります。
当院では、どちらも3時間幅以内での内服を推奨しております。
3時間以上内服が遅れる場合は避妊効果は一度失われ、正しく内服を再開してから8日目に避妊効果が得られるとお考えください。
将来の不妊に繋がることはありません。
内服中止後3ヶ月以内に排卵が再開します。
基本的には年に1回の健康診断で生活習慣病などのチェックと、市区町村から届く婦人科検診をしっかり受けていただければ十分です。
血液検査などをご希望の方は対応可能ですのでお気軽にご相談ください。
\ミニピルは1日85円から/
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