様々な目的で使用されるピル。
製造メーカーも数多くあり、ピルの種類や使い方をしっかりと理解している方は少ないと思います。
今回は以下3種類すべてのピルについて完全解説していきたいと思います。
目的によってどのピルを使うか選ぶ必要があり、各ピルの中にも様々な種類があります。
ピルの種類・使い方、どのくらいの値段がかかるものか、みなさまが気になる以下に着目して分かりやすくお伝えしていきますね!
そこで、この記事では以下に着目して見ていきましょう。
上記について、プライベートクリニック院長の鏡原が解説していきます。
順天堂大学医学部卒業。国立病院機構東京医療センターでの研修を経て、大手美容外科に勤務。2017年9月に『プライベートクリニック 高田馬場』を開院。
ピルの種類や料金相場が知りたい方に、分かりやすく解説していくので、是非参考にしてみてください。
なお、当院ではオンライン診療でお薬の処方を行っています。
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当院で扱うピルは全て自由診療であり保険適用外です。
副作用について
吐き気、不正出血、頭痛、下腹部痛など
スマホによるテレビ電話または音声通話で診察を受けていただき、お薬はご指定の場所までお送りします。
「バレずに早く治療したい」「予防的にお薬が欲しい」「忙しくてクリニックに行く暇がない」という方はご自宅から受診可能なオンライン診療をぜひご利用ください。
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ピルはその使用用途によって大きく次の3種類に分類されます。
全てに共通していることは、エストロゲンとプロゲステロンという女性ホルモンを含有しているお薬で、女性特有のお悩みを解消するために使用するということです。
まずはそれぞれのお薬の違いについて説明していきます。
女性ホルモンが含有されたお薬でその使用用途は多岐にわたります。
子宮内膜症や月経困難症、PMSなどの病気の治療として使用されることもあれば、バースコントロール(避妊)、肌荒れニキビ治療として、生理周期をコントロールするためなど様々な効果が期待できます。
低用量ピルは、基本的には1日1錠女性ホルモンをお薬として内服します。
それにより、排卵を抑制させ、ホルモンバランスをコントロールすることでその効果を発揮します。
基本的には1日1回同じ時間に内服します。
ピルの種類によって内服の仕方が多少変わりますが、原則的には『毎日』内服することが、他の中用量ピル・アフターピルとの違いです。
低用量ピルを使用する上では「血栓症」という病気のリスクを忘れてはいけません。
極めて稀(10万人に数人程度)ですが、低用量ピルを毎日内服していると血栓症と呼ばれる病気のリスクが上がります。
過度に心配する必要はありませんが、高度肥満の方やヘビースモーカーの方などは低用量ピルを使用できないこともあります。
低用量ピルはドラッグストアや通販では購入できず、医師の診察の上処方が必要です。
医療先進国のアメリカでは処方箋なしでも低用量ピルの購入が可能になったようですが、日本ではリスクの観点から難しいのが現状かと思われます。
中用量ピルはその名の通り、低用量ピルと比較して相対的に女性ホルモンの含有量が多いお薬です。
使用用途は幅広く、月経異常や不妊治療にも使われます。
当院では生理予定日が旅行や予定と重なってしまった際、一時的に生理日をずらすためにこの中用量ピルを処方しています。
中用量ピルは直近の生理5日目から、または生理予定日の5日前から内服します。
それにより、一時的に生理日をずらす(早める・遅らせる)ことが可能です。
基本的には1日1回同じ時間に内服します。
生理をずらす際は、原則10日程度の内服期間で日常的に内服することはありません。
女性ホルモンの含有量が多いため、低用量ピルに比べるとやや吐き気などの副作用が出やすい傾向にあります。
普段からお薬の副作用を感じやすい方は、事前に吐き気止めなどを併用することで副作用を回避することも可能です。
中用量ピルはドラッグストアや通販では購入できず、医師の診察の上処方が必要です。
アフターピルは妊娠を望まない女性が、避妊が出来なかった際に事後に内服することで妊娠を回避するお薬です。
お薬を内服することで一時的に排卵が抑制され、たとえ排卵後だとしても受精卵が子宮内膜に着床しにくくなることで避妊できると言われています。
お薬を規定の時間内に内服することで高い避妊効果が期待できます(妊娠阻害率98.9%)。
当院で扱っているアフターピルは大きく2種類あります。
レボノルゲストレルは一部ドラッグストアでも販売を開始しましたが、まだまだ入手できるドラッグストアは限られているのが現状です。
また、ウリプリスタル酢酸エステルについては、世界的に見ればこちらの方がスタンダードなお薬になりつつあります。
しかし、日本では未承認のため厚生局から適切な手続きを経て輸入された医療機関でのみ処方が可能です。
基本的には、大きな副作用はほとんどないことが多いと言われています。
しかし、内服後の生理周期は一時的に不安定になることがあります。
予定日とは関係ないタイミングで不正出血を起こすことや予定日がずれることはありますが、それ自体に大きな心配は入りません。
ただし、出血の有無で避妊の効果判定はできないため、異所性妊娠の否定の観点からも内服後に妊娠検査を行うことで効果判定することを推奨しています。
以下のような時はピルの内服を検討してみてください。
上記のような方には『低用量ピル』がおすすめです。
一方、中容量ピル(生理移動ピル)やアフターピルは以下のような方におすすめです。
中容量ピル(生理移動ピル) | アフターピル |
|
|
代表的なピルの種類と値段について、特徴や相場を紹介していきます。
低用量ピルの値段は、1シート(28日分)あたり3,000〜10,000円が相場です。
ただし、低用量ピルとひと口に言ってもその種類はさまざまであり、使用する目的によってお薬の値段も異なります。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
ここでは、低用量ピルの値段と特徴を世代別にまとめて、要点のみを解説していきます。
第一世代の低用量ピルには、ノルエチステロンという黄体ホルモンが含まれ、生理中の出血量軽減や生理痛を和らげる効果に優れています。
代表的なお薬の値段は以下の通りです。
お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
ルナベル(LD/ULD) |
約4,000円 |
◯ |
月経困難症の治療 |
フリウェルLD |
約3,600円 |
◯ |
月経困難症の治療 |
シンフェーズ |
約4,500円 |
– |
避妊 |
※LD=低用量、ULD=超低用量
※保険診療における診察料・検査料など込みの窓口支払いの総額概算
また、特徴と副作用についてまとめると以下の通りです。
特徴 | 副作用 |
---|---|
|
※他の世代に比べて不正性器出血は発生の頻度は高いと言われています。 |
なお、当院では第一世代のピルは取り扱いがありません。
第二世代の低用量ピルには、レボノルゲストレルという黄体ホルモンが含まれます。
第一世代に比べてエストロゲンの総用量が少なく、不正性器出血も起こりにくいのが大きな特徴です。
生理周期をコントロールする作用も向上しています。
また、特徴と副作用についてまとめると以下の通りです。
お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
トリキュラー |
2,500〜3,500円 |
– |
避妊 |
アンジュ |
2,500〜3,500円 |
– |
避妊 |
ラベルフィーユ |
2,500〜3,500円 |
– |
避妊 |
ジェミーナ |
約4,500円 |
◯ |
月経困難症 |
※保険診療における診察料・検査料など込みの窓口支払いの総額概算
また、特徴と副作用についてまとめると以下の通りです。
特徴 |
副作用 |
|
※重大な副作用として血栓症が報告されているため、四肢や胸の痛み、息切れなどの症状が見られた場合はすみやかに服用を中止してください。 |
当院ではトリキュラーを2,250円(税込2,475円)、ラベルフィーユを2,150円(税込2,365円)から処方しています。
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1日76円で低用量ピルを始めてみる第三世代の低用量ピルは、黄体ホルモンのはたらきを強めることで男性ホルモンの活性を抑制していることが大きな特徴です。
お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
マーベロン |
2,500〜3,000円 |
– |
避妊 |
ファボワール |
2,500〜3,000円 |
– |
避妊 |
また、特徴と副作用についてまとめると以下の通りです。
特徴 |
副作用 |
|
※重大な副作用として血栓症が報告されているため、四肢や胸の痛み、息切れなどの症状が見られた場合はすみやかに服用を中止してください。 |
第四世代の低用量ピルには、ドロスピレノンという黄体ホルモンが含まれます。
第三世代までは性ステロイドを元につくられていましたが、第四世代では利尿ホルモンを元につくられているため、むくみにくいという特徴があります。
お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
ヤーズ配合錠 |
約5000円 |
◯ |
月経困難症 |
ヤーズフレックス |
約5000円 |
◯ |
月経困難症 |
ドロエチ |
約4000円 |
◯ |
月経困難症 |
また、特徴と副作用についてまとめると以下の通りです。
特徴 |
副作用 |
|
※重大な副作用として血栓症が報告されているため、四肢や胸の痛み、息切れなどの症状が見られた場合はすみやかに服用を中止してください。 |
当院ではヤーズフレックスを10,000円(税込11,000円)、ヤーズ配合錠を8,000円(税込8,800円)から、ドロエチを4,000円(税込4,400円)から処方しています。
関連記事:低用量ピルの1ヶ月にかかる値段は?
低用量ピル/超低用量ピルは、エストロゲン=卵胞ホルモンとプロゲステロン=黄体ホルモンが含まれています。
それに対し、ミニピルはプロゲステロンのみなので、エストロゲンによる副作用がありません。
また大きな違いとして、飲み方が異なります。
低用量ピルは服用する際、21錠のホルモン剤を服用後、7日の休薬期間(偽薬期間)を設けますが、ミニピルは28日1シートのホルモン剤を飲み続け、休薬期間がありません。
さらに、低用量ピルは毎日1錠ずつほぼ一定の時間に服用すれば問題ないのですが、ミニピルの場合は毎日決まった時間に服用する必要があります。
当院ではノリディを3,000円(税込3,300円)からアザリアを2,400円(税込2,640円)から処方しています。
お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
ノリディ | 3,000〜4,000円 | なし | 避妊 月経困難症 |
アザリア | 3,000〜4,000円 | なし | 避妊 月経困難症 |
生理移動ピルは、旅行や結婚式など特別な予定が生理と重ならないように、生理日を意図的にずらすことのできるお薬です。
生理日の移動方法は、早めるか遅らせるかのどちらかで調節します。
当院ではプラノバールというお薬を処方しています。
お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
プラノバール | 5,000円~10,000円 | なし(生理日変更) | 生理日時の変更 |
また、特徴と副作用についてまとめると以下の通りです。
特徴 |
副作用 |
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|
当院ではプラノバールを5,000円(税込5,500円)から処方しています。
アフターピルは、避妊に失敗した・避妊しなかった時の緊急措置として服用するお薬です。
性行為後12時間以内の服用で99%以上、72時間(3日間)や120時間(5日間)以内の服用でも99%の
高い確率で避妊できると言われています。
アフターピルに含まれているホルモンの作用によって、
ことで、性行為後であっても妊娠を防ぐことができます。
お薬の種類 |
相場 |
保険適用 |
効果効能 |
エラワン | 15,000~30,000円 | なし | 緊急避妊 |
レボノルゲストレル錠「F」 | 15,000~20,000円 | なし | 緊急避妊 |
レボノルゲストレル 海外製ジェネリック | 9,000~15,000円 | なし | 緊急避妊 |
また、特徴と副作用についてまとめると以下の通りです。
特徴 |
副作用 |
|
|
ピルの服用は、お薬の種類によって方法が変わります。
ここでは、具体的にどのように処方するのか、スライドを用いて分かりやすく見ていきましょう。
基本的には生理初日から内服を開始し、毎日1錠内服していただきます。
タイミングとしては、内服のお時間はご自身のタイミングで結構ですが、飲み忘れ予防の観点から
毎日同じ時間に内服していただくことをオススメしています。
※また、生理周期の途中から内服を開始することも可能です。
その場合も1錠目から内服を開始してください。
その際は、内服8日目から避妊効果があるものとして、内服開始から7日間はコンドームを使用した避妊をしてください。
飲み忘れた場合は、24時間以内に内服すれば大丈夫と覚えてください。
超低用量ピルの服用方法のポイントは以下の通りです。
ミニピルは、1日1錠を決まった時間に服用していただきます。
低用量ピルのように休薬期間がないのが特徴です。
1シート分飲み終わったら、すぐに新しいシートのお薬を開始します。
飲み始めが月経初日であれば他の避妊法の追加は不要です。
月経2日目以降に開始した場合は、コンドームを使用するなど服用開始後1週間は別の方法で避妊をしてください。
アザリアは12時間以内、ノリディは3時間以内の飲み忘れは許容という説明をされているクリニックもあります。
当院では、どちらも3時間幅以内での内服を推奨しております。
3時間以上内服が遅れる場合は避妊効果は一度失われ、正しく内服を再開してから8日目に避妊効果が得られるとお考えください。
どちらも国内では未承認のため海外輸入のお薬となります。
性行為後72時間/120時間以内に服用いただければ大丈夫です。
避妊成功の判断は、性行為から3週間後の妊娠検査でご確認・ご判断いただけます。
※出血では判断できません。
内服後、予定日の近くで通常通りの生理が来るパターンが基本ですが、必ずしもその経過をたどるわけではありません。
不正出血がないこともあれば、生理が早まる・遅く来ることもございます。
また避妊成功の判断は、避妊失敗から3週間以上経過した後に行う妊娠検査が判断材料となります。
アフターピル内服後は、以下3パターンが考えられます。
多くは軽い吐き気のみですが、内服2時間以内に嘔吐してしまう方もいます。
その場合、服用したアフターピルを一緒に吐き出している可能性があるため、再度内服する必要があります。
吐き気どめは1錠100円(税込 110円)で処方しています。
予防的に内服していただくことも可能ですが、吐いてしまうほど気持ち悪くなることは稀です。
また、予定外の不正出血や一時的な生理不順を認めることもあります。
夜寝る前に1日1錠内服します。
夜勤などで寝る時間がバラバラな方は1日の中でできるだけ時間をそろえて内服してください。
生理を早めたい場合 | 生理を遅らせたい場合 |
直近の生理の5日目から服用を開始し、10日間飲み続けます。 | 生理予定日の5日前から服用を開始し、生理を避けたい日の前日寝る前まで飲み続けます。 |
人によって副作用で吐き気の症状が現れることがあるため、寝る前の服用を推奨しています。
生理を早める・遅めるスケジュールイメージは以下の図の通りです。
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当院のオンライン診療では、テレビ電話または音声通話で診察を受けていただきます。お薬はご指定の場所までお送りするので、直接クリニックに足をお運びいただく必要はありません。
オンライン診療は、「受診する時間がない」「近隣にクリニックがない」という方でも安心して低用量ピルの処方を受けられるのが大きな魅力です。
低用量ピルに興味はあるけど、入手までのハードルが高いと感じられる方は、ぜひ当院のオンライン診療をご利用ください。
低用量ピルは、女性の身体を守り、快適な生活をサポートするためのお薬です。
処方の目的やお薬の種類によって値段が異なるため、気になることは当院までお気軽にご相談ください。お薬の効果や副作用についてもしっかりとご説明させていただきます。
また、お仕事がお忙しい方や遠方にお住まいの方には当院のオンライン診療をご提案します。
低用量ピルの診察は約5分、お薬はご指定の場所に最短翌日のお届けになるので、クリニックを受診するのが難しい方はぜひご活用ください。
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