この記事はプライベートクリニック高田馬場院長の鏡原が監修しています。
避妊や生理痛の軽減、子宮内膜症の改善など、女性の健康に嬉しい効果をもたらす低用量ピル。
毎日続けるものだからこそ、お薬の値段や副作用が気になりますよね。
そこでこの記事では、低用量ピルの価格を一覧にしてまとめてみました。お薬の特徴についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
目次
低用量ピルの値段は、1シート(28日分)あたり2,000〜4,000円が相場です。
ただし、低用量ピルとひと口に言ってもその種類はさまざまであり、使用する目的によってお薬の値段も異なります。
まず、低用量ピルはその効果によって次のように分類され、どちらに該当するかで保険適用の有無が変わります。
避妊を目的とした低用量ピルの処方は自由診療にあたるため、費用は全額患者様の自己負担です。また、同じお薬でも受診する医療機関によって値段は異なります。
反対に、月経困難症の治療では保険が適用となるため、どこの医療機関を受診しても患者様の自己負担額は同じです。
以上の理由から、低用量ピルの値段の相場には若干の開きがあるのです。
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低用量ピルは毎日服用するものですから、あらかじめお薬の値段を知っておきたいと考える方は多いでしょう。
ここからは、低用量ピルの値段を世代別※にまとめた一覧表について解説していきます。
※低用量ピルにおける「世代」は、お薬に含まれる黄体ホルモンの種類や開発順で分類されます。
お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
ルナベル(LD/ULD) |
約2,000円 |
◯ |
月経困難症の治療 |
フリウェルLD |
約1,600円 |
◯ |
月経困難症の治療 |
シンフェーズ |
約2,500円 |
– |
避妊 |
※LD=低用量、ULD=超低用量。
第一世代の低用量ピルには、ノルエチステロンという黄体ホルモンが含まれ、生理中の出血量軽減や生理痛を和らげる効果に優れています。
フリウェルはルナベルのジェネリック医薬品で、製造販売元が異なりますが含まれる成分は同じです。
シンフェーズは、生理がはじまった次の日曜日から服用を開始するお薬です。このタイプは「サンデースタートピル」と呼ばれ、周期のはじまりが日曜日で固定されることから飲み忘れ防止にもつながります。また、週末に生理がかぶらない点も大きなメリットです。
第一世代の低用量ピルで起こりうる副作用は次の通りです。
このうち、他の世代に比べて不正性器出血は発生の頻度は高いと言われています。
お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
トリキュラー |
2,500〜3,000円 |
– |
避妊 |
アンジュ |
約2,500円 |
– |
避妊 |
ラベルフィーユ |
約2,500円 |
– |
避妊 |
ジェミーナ |
約2,500円 |
◯ |
月経困難症の治療 |
第二世代の低用量ピルには、レボノルゲストレルという黄体ホルモンが含まれます。
第一世代に比べてエストロゲンの総用量が少なく、不正性器出血も起こりにくいのが大きな特徴です。生理周期をコントロールする作用も向上しています。
トリキュラーは、1シート中のホルモン配合量が3段階に変化しているお薬(三相性)で、21錠タイプ(休薬期間あり)と28錠タイプ(休薬期間なし)があります。
アンジュとラベルフィーユはトリキュラーと同一の有効成分を含むお薬で、ラベルフィーユはトリキュラーのジェネリック医薬品です。
ジェミーナは月経困難症の治療薬で、第二世代の中で唯一保険が適用になります。トリキュラー・アンジュ・ラベルフィーユとは異なり、1シート中のホルモン配合量が一定です。(一相性)
第二世代の低用量ピルで起こりうる副作用は次の通りです。
この他、重大な副作用として血栓症が報告されています。確率としてはごくまれですが、低用量ピル服用で体調に変化があった場合は必ず担当医までご相談ください。
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お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
マーベロン |
2,500〜3,000円 |
– |
避妊 |
ファボワール |
約2,000円 |
– |
避妊 |
第三世代の低用量ピルは、黄体ホルモンのはたらきを強めることで男性ホルモンの活性を抑制していることが大きな特徴です。
男性ホルモンの作用が少ないことで、肌荒れやニキビ改善などの副効用が期待できます。
マーベロンは先発薬、ファボワールはマーベロンのジェネリック医薬品です。
第三世代の低用量ピルで起こりうる副作用は次の通りです。
低用量ピルでは、年齢や喫煙習慣によって重大な副作用を招く恐れがあります。35歳以上で1日15本以上喫煙する方は禁忌に該当するため、喫煙者に対しては禁煙の指導があります。
お薬の種類 |
値段 |
保険適用 |
効果効能 |
ヤーズ |
約2,000円 |
◯ |
月経困難症 |
ヤーズフレックス |
約2,000円 |
◯ |
子宮内膜症に伴う疼痛 月経困難症 |
第四世代の低用量ピルには、ドロスピレノンという黄体ホルモンが含まれます。
第三世代までは性ステロイドを元につくられていましたが、第四世代では利尿ホルモンを元につくられているため、むくみにくいという特徴があります。
ヤーズとヤーズフレックスは、有効成分と剤型が同一です。ただし、1シートあたりの錠剤構成や効果効能、用法用量は異なります。
第四世代の低用量ピルで起こりうる副作用は次の通りです。
従来の低用量ピルと同様、第四世代の低用量ピルにも血栓症が重大な副作用として報告されています。
体調に異変を感じた時はすぐに服用を中断し、担当医に相談しましょう。
関連記事:低用量ピルの1ヶ月にかかる値段は?
低用量ピルにはさまざまな種類があり、相性や世代による分類も少々複雑です。
避妊の目的で低用量ピルの服用を検討されている方には、当院でも取り扱いのあるトリキュラーとマーベロンをおすすめします。
トリキュラーは、第一世代に比べてエストロゲンの総用量が少ないお薬です。
不正出血が起こりにくく、副作用も少ないことからはじめての方でも服用しやすいというメリットがあります。
当院ではトリキュラーを1シート2,300円で処方しております。
また、マーベロンにはPMSやニキビ改善なども副効用も期待できます。飲み忘れの予防に便利な曜日明記の包装(21錠タイプ)も魅力です。
当院ではマーベロンを1シート2,500円で処方しています。
低用量ピルは毎日続けるものだからこそ、副作用が少なく飲みやすい工夫がなされたお薬を選ぶのが一番です。
トリキュラーとマーベロンについてご不明な点がありましたら、当院までぜひお問い合わせください。
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低用量ピルの処方は、スマホで簡単受診ができるオンライン診療がおすすめです。
当院のオンライン診療では、テレビ電話または音声通話で診察を受けていただきます。お薬はご指定の場所までお送りするので、直接クリニックに足をお運びいただく必要はありません。
オンライン診療は、「受診する時間がない」「近隣にクリニックがない」という方でも安心して低用量ピルの処方を受けられるのが大きな魅力です。
低用量ピルに興味はあるけど、入手までのハードルが高いと感じられる方は、ぜひ当院のオンライン診療をご利用ください。
低用量ピルは、女性の身体を守り、快適な生活をサポートするためのお薬です。
処方の目的やお薬の種類によって値段が異なるため、気になることは当院までお気軽にご相談ください。お薬の効果や副作用についてもしっかりとご説明させていただきます。
また、お仕事がお忙しい方や遠方にお住まいの方には当院のオンライン診療をご提案します。
低用量ピルの診察は約5分、お薬はご指定の場所に最短翌日のお届けになるので、クリニックを受診するのが難しい方はぜひご活用ください。
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