C型肝炎
目次
C型肝炎は、肝炎ウイルスに感染することで発症する肝炎の一種です。
肝炎ウイルスにはA型・B型・C型・D型・E型という5つの型があり、C型の肝炎はHCVと呼ばれるウイルスが原因で引き起こされます。
C型肝炎の大きな特徴は、ウイルスに感染しても多くの方が無症状である点です。ただし、感染に気づかず放置しておくと、慢性肝炎や肝硬変を発症することも。
また、一度感染すると約70%の方が持続感染者(HCVキャリア)となり、肝臓ガンに進行することもわかっています。
C型肝炎を発症した場合、体のだるさや発熱、黄疸(身体が黄色くなる)を認めます。C型肝炎は性行為による感染確率は低いとされていますが、重症化するまで自覚症状はほとんど現れません。
心当たりのある方は一度検査を行っていただくことをおすすめいたします。
・倦怠感
・食欲不振
・吐き気
・むくみ
・手のひらが赤くなる
・白目が黄色くなる
C型肝炎に感染しても、多くの方が無症状で過ごします。
潜伏期間は2〜14週間ほどで、仮に症状が出ても軽度である場合がほとんどです。
ところが、肝機能が短期間で急激に悪化すると、発熱・嘔吐・食欲不振・黄疸などといった症状が現れることがあります。このような症状が認められた場合、「急性肝炎」の可能性が高いです。
C型肝炎の多くは感染しても自覚症状がない、「不顕性感染」ですが、60~80%の人ではウイルスが自然に排除されることなく慢性化し、「慢性肝炎」になると言われています。
また、慢性肝炎の患者さんのうち、30~40%の方が約20年の経過で「肝硬変」に進行します。肝硬変は手のひらが赤くなったり白目が黄色くなるといった症状がでるため、検査を受けると実はC型肝炎に感染していたことが発覚するケースも多いです。
さらに肝硬変の患者さんのうち、年率約7%の頻度で肝がんを合併すると言われています。
また、肝硬変は食道静脈瘤を合併することも多く、破裂すると命にかかわることもあります。
肝硬変や肝がんが末期状態に進行しますと肝不全状態となり、黄疸や腹水貯留、意識障害が進行していきます。
・注射器の使い回し(覚せい剤、麻薬など)
・入れ墨やピアスの穴あけ器具(適切に消毒されていない場合)
・カミソリや歯ブラシの共有
・長期にわたる血液透析
以前は、輸血や注射器の使い回しなど医療現場で感染するケースが多く報告されていました。現在は対策が徹底されているため、日常生活においてC型肝炎を発症することはほとんどありません。
性行為で感染する可能性は極めて低いですが、傷口がある、または生理中などで出血がある場合は感染のリスクが高まります。
C型肝炎は血液を介して感染します。唾液での感染や空気感染することはありません。
具体的な感染率は明らかになっていませんが、夫婦のどちらかがC型肝炎に感染していた場合、パートナーにうつる確率は年間0.23%という報告があります。
・カミソリや歯ブラシを共有しない
・入れ墨やピアスをするときは適切に消毒された器具を使用する
・他人の血液に触れない
・出血(経血・鼻血など)は自分で始末する
・不特定多数の相手と性行為をしない
C型肝炎を予防するには、他人の血液に接触しないことが一番です。
また、覚せい剤の使用など注射器の使いまわしもC型肝炎の感染リスクを高めることは言うまでもありません。
C型肝炎を放置すると、60〜80%の人に慢性肝炎が見られるという報告があります。
また、ウイルスが長い時間をかけて増殖し、肝硬変や肝臓がんに移行する可能性もあります。
C型肝炎に見られる倦怠感や食欲不振は、風邪の症状とよく似ています。
自覚症状がない場合や、症状が出ても軽度で気づかないことも多いです。
2~14週間の潜伏期間を経て急性肝炎を起こすことがありますが、急性肝炎を起こすことは比較的まれです。
心当たりから2ヶ月後から検査が可能です。
急性肝炎の場合は、一般的には安静、食事療法、肝庇護剤投与などを行います。30~40%の人は自然に治りますが、残りの60~70%の人は慢性化するため、2~3ヵ月経過をみます。慢性化の気配があれば、インターフェロン治療を行います。
重症化する前に適切な治療を受ければ、95%以上の確率で完治が可能です。
C型肝炎が母子感染する可能性はゼロではありませんが、ごくまれです。
母子感染した場合、約3割のお子さんが3歳までに自然治癒するという報告があります。
これまでに授乳でC型肝炎が感染したという報告はありません。
ただし、母親の乳首に傷がある、または出血している場合は治るまで授乳は控えるべきです。
C型肝炎を調べるには血液検査を行います。
採血量は5mlほどで、採血自体は5分ほどで完了です。結果が出るまでには1週間ほどかかります。
Webから診察結果が確認できるので、ご来院していただく必要はございません。
まずは適切な治療を継続しましょう。
基本的には今までと同じように生活できますが、肝臓に負担をかけない食生活や適度な運動を心がけてください。
C型肝炎は血液が感染経路になるので、以下の点に注意しましょう。
・献血をしない
・臓器や組織を提供しない
・傷がある場合はしっかりと覆う
・出血(経血・鼻血など)を他人に触れさせない
性交渉によってC型肝炎に感染する可能性は極めてまれですが、アナルセックスや生理中の性行為は感染のリスクが高まります。
性行為そのものを控える必要はありませんが、パートナーに感染させないためにはコンドームは必ず使用してください。
問診票にご記入をお願いいたします。
検査のみであれば匿名でも大丈夫です。
医師の診察をご希望の場合は、症状とご希望などを詳しく伺った上で診察を行います。
検査は男性、女性ともに採血を行います。
結果はWebからお知らせいたしますので、再度来院していただく必要はございません。
当院で治療は行なっておりません。専門の医療機関への紹介状を無料で発行いたします。
C型肝炎ウイルス抗体検査 |
検査結果 2〜3日後 検査料金 4,500円 (税込4,950円) |
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即日に検査結果のわかるスピードチェックを実施しております。
また、当院ではスマホを用いて診察、検査キット・治療薬郵送のオンライン診療サービスも大変ご好評いただいています。
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