監修者:

(プライベートクリニック高田馬場 院長)

レビトラ(バルデナフィル)とは?

レビトラ(バルデナフィル)とは?

レビトラ(バルデナフィル)がどのような薬で、現在どのような状況にあるのか、基本的な情報から説明します。

レビトラの概要と現在の状況

レビトラ(一般名:バルデナフィル塩酸塩水和物)は、ドイツのバイエル社によって開発されたED(勃起不全)治療薬です。
世界初のED治療薬であるバイアグラに続き、2003年にアメリカで承認され、日本では2004年に厚生労働省から承認を受けました。

この薬の特徴は、服用してから効果が現れるまでの時間が最短15~30分と非常に早いこと、そして食事の影響を受けにくい点にありました。
そのため、多くのEDに悩む男性に利用されてきました。

しかし、製造販売元であるバイエル薬品の供給上の理由により、2021年10月に日本国内でのレビトラ錠の販売中止が発表されました。
現在では、国内市場でレビトラの正規品を見つけることはほぼできません

有効成分「バルデナフィル」とは?

レビトラの有効成分は「バルデナフィル」です。

これは、バイアグラの有効成分「シルデナフィル」や、シアリスの有効成分「タダラフィル」と同じく、「PDE5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬」というグループに分類される成分です。

PDE5とは、陰茎(ペニス)の血管に存在し、勃起を終わらせる役割を持つ酵素です。

具体的には、血管を収縮させて血流を減少させる働きがあります。
バルデナフィルは、このPDE5の活動を妨げる(阻害する)ことで、陰茎への血流を増やし、勃起しやすくするのを助けます。

現在はレビトラジェネリック(バルデナフィル錠)が主流

レビトラの特許は2020年に満了しました。

その後、日本国内の複数の製薬会社から、レビトラのジェネリック医薬品(後発医薬品)が登場しました。
これらはレビトラと同じ有効成分「バルデナフィル」を含んでおり、「バルデナフィル錠」という名前で処方されています。

現在、レビトラの正規品を手に入れることが難しいため、ED治療でレビトラと同様の効果を希望する場合には、このバルデナフィル錠(レビトラジェネリック)が一般的に処方されます

ジェネリック医薬品は、先発医薬品(この場合はレビトラ)と同等の有効性や安全性が厚生労働省によって確認されています。
開発にかかる費用が抑えられているため、先発品よりも価格が安く提供されるのが特徴です。

中には、水なしで口の中で溶ける口腔内崩壊錠(OD錠)タイプのバルデナフィル錠もあり、錠剤を飲み込むのが苦手な方でも服用しやすくなっています。

レビトラ(バルデナフィル)の効果と特徴

レビトラ(バルデナフィル)の効果と特徴

レビトラ(バルデナフィル)がどのようにEDに作用するのか、そのメカニズムと主な利点について見ていきましょう。

ED治療における効果

勃起は、性的な興奮を感じたときに脳から信号が送られ、陰茎(ペニス)にある「陰茎海綿体」というスポンジ状の組織の血管が広がり、そこに血液がたくさん流れ込むことで起こります。

ED(勃起不全)は、年齢、糖尿病や高血圧といった生活習慣病、ストレス、神経の問題など、様々な原因によって、この血液の流れ込みがうまくいかなくなった状態を指します。

レビトラの有効成分であるバルデナフィルは、「PDE5」という酵素の働きを抑えます。

PDE5は、血管を広げる作用を持つ「cGMP」という物質を分解してしまう酵素で、いわば勃起を鎮めるブレーキのような役割をしています。

バルデナフィルがPDE5の働きを邪魔することで、cGMPが分解されにくくなり、結果として陰茎の血管が広がりやすくなり、血流が増加します。

これにより、性的刺激を受けた際に、よりスムーズで力強い勃起をサポートするのがレビトラ(バルデナフィル)の主な効果です。

レビトラ(バラデナフィル)の即効性や高い効果から、当院での処方率も非常に高いお薬です。

レビトラ(バルデナフィル)利用のメリット

レビトラ(バルデナフィル)の大きな特徴は、まず即効性にあります。
服用後、最短15分~30分で効果が現れ始めるため、他のED治療薬と比較しても早く、急なタイミングにも対応しやすい点がメリットです。

また、他のED治療薬と比較して、勃起時の硬さを得やすいという点も挙げられます。

特に20mgの用量は、国内で使用できるED治療薬の中でも強い効果が期待でき、糖尿病や脊髄損傷など、他の薬では効果が出にくい難治性のEDにも有効であったという報告もあります。

効果が現れる時間と続く時間について

効果が現れ始める時間の目安は、服用後およそ15分から30分です。

効果が続く時間の目安は、用量によって異なり、10mgで約5時間、20mgでは約6~8時間とされています。

ただし、これらの時間や効果の感じ方には個人差があります。

他のED治療薬(バイアグラ・シアリス)との比較

日本で承認されている主なED治療薬には、レビトラ(バルデナフィル)の他に、バイアグラ(シルデナフィル)とシアリス(タダラフィル)があります。

それぞれの特徴を比較してみましょう。

特徴レビトラ(バルデナフィル)バイアグラ(シルデナフィル)シアリス(タダラフィル)
有効成分バルデナフィルシルデナフィルタダラフィル
効果発現時間約15~30分(最も早い)約30~60分約1~3時間
持続時間10mg: 約5時間20mg: 約6~8時間25mg: 約4時間50mg: 約5時間10mg: 約20~24時間20mg: 約30~36時間(最長)
食事の影響比較的受けにくい(高脂肪食は注意)受けやすい(空腹時推奨)最も受けにくい
特徴即効性が高く、硬さも出やすい世界初のED治療薬、知名度が高い効果時間が長く、自然なタイミングで使いやすい
ジェネリックあり(バルデナフィル錠)あり(シルデナフィル錠)あり(タダラフィル錠)

どの薬が最適かは、個人のライフスタイルや求める効果によって異なります。
医師とよく相談し、ご自身に合ったものを選ぶことが大切です。

レビトラ(バルデナフィル)の正しい飲み方

レビトラ(バルデナフィル)の正しい飲み方

レビトラ(バルデナフィル)の効果を十分に得て、安全に使用するためには、正しい飲み方を守ることが非常に重要です。

基本的な服用方法

レビトラ(バルデナフィル)を服用する際の基本的なルールをご説明します。

まず、服用するタイミングですが、性行為の約30分~1時間前に飲むのが一般的です。

空腹時に服用すれば、最短15分~30分で効果が期待できることもあります。服用する際は、1錠を水またはぬるま湯で飲んでください

服用回数は1日に1回までとし、次に服用するまでには必ず24時間以上の間隔を空けるようにしてください。

また、レビトラ(バルデナフィル)は飲んだだけで自動的に勃起する薬ではありません。効果を発揮するためには、視覚的なものやパートナーとの触れ合いといった性的刺激が必要です。

推奨される用量と調整方法

レビトラ(バルデナフィル)には、主に10mgと20mgの2つの用量があります

初めて服用する場合や標準的な用量としては、通常10mgから開始します。
クリニックによっては、20mgの錠剤を半分に割って10mgとして処方することもあります。

もし10mgで十分な効果が得られない場合は、医師の判断によって20mgへの増量が検討されることがあります。

65歳以上の高齢の方や肝臓に障害がある方は、体の状態によっては、より少ない用量(例:5mg)から始めることが考慮される場合があります。(ただし、現在国内で流通しているジェネリックには5mg錠はありません。)

効果が足りないと感じても、自己判断で用量を増やすのは絶対にやめてください。
必ず医師の指示に従って服用量を守りましょう。

効果を最大化するためのポイント

レビトラ(バルデナフィル)の効果をより高めるためのポイントがいくつかあります。

一つ目は、空腹時または食後2時間以上経ってから服用することです。
食事、特にラーメンや揚げ物、ステーキといった脂肪分の多い食事の直後に飲むと、薬の吸収が遅れたり、効果が弱まったりする可能性があります。

最も効果的なのは空腹時の服用です。
もし食後に服用する場合は、消化の良いあっさりした食事にし、食後最低でも2時間程度は時間を空けるのが望ましいでしょう。

二つ目は、水またはぬるま湯で服用することです。
ジュースやお茶などで飲むと、成分の吸収に影響が出る可能性があります。

三つ目は、リラックスすることです。過度な緊張やストレスは勃起を妨げる原因となります。
リラックスした気持ちで服用し、性行為に臨むことが大切です。

食事の影響について

レビトラ(バルデナフィル)は、バイアグラと比較すると食事の影響を受けにくいとされていますが、全く影響がないわけではありません。

特に、700kcalを超える食事や、脂肪分の多い食事を摂った直後に服用すると、薬の吸収が遅れて効果が出るのが遅くなったり、効果自体が弱まったりすることがあります。
効果を確実に得たい場合は、空腹時に服用するのが最も良い方法です。

飲酒の影響について

適量(目安としてビール中瓶1本、または日本酒1合程度)のアルコールであれば、レビトラ(バルデナフィル)との併用に大きな問題はないとされています。

少量のお酒はリラックス効果をもたらし、良い影響を与える場合もあります。
しかし、飲みすぎは絶対に避けましょう。

多量のアルコールは、それ自体が勃起力を低下させる原因になります。
加えて、レビトラ(バルデナフィル)にも血管を広げる作用があるため、アルコールと一緒に摂りすぎると血圧が過度に下がり、めまいやふらつきといった副作用が起こりやすくなる可能性があります。

また、薬の効果自体も十分に得られなくなることがあります。

グレープフルーツ(ジュース)との併用は禁止

レビトラ(バルデナフィル)を服用する際は、グレープフルーツ(ジュースも含む)の摂取は控えるようにしてください

グレープフルーツに含まれる成分が、レビトラ(バルデナフィル)の体內での分解を妨げてしまい、薬の血中濃度が高くなる危険性があります。

これにより、副作用が通常よりも強く出てしまう可能性があります。
この影響は薬の効果が切れた後も数日間続くことがあるため、十分な注意が必要です。

レビトラ(バルデナフィル)の副作用と対処法

レビトラ(バルデナフィル)の副作用と対処法

レビトラ(バルデナフィル)は比較的安全性の高い薬とされていますが、副作用が現れる可能性もあります。

多くは一時的で軽いものですが、どのような副作用があるかを知っておくことが大切です。

主な副作用(軽度〜中等度)

レビトラ(バルデナフィル)を服用した方の約4割に、以下のような副作用が報告されています。

これらは主に薬の血管を広げる作用によって起こるもので、通常は薬の効果が続いている数時間のうちに自然に治まります。

  • 頭痛(約10〜15%(:最もよく見られる副作用です。
  • ほてり・顔の紅潮(約5〜10%):顔や首などが熱っぽく感じたり、赤くなったりします。
  • 鼻づまり(約5%):鼻の血管が広がることで、鼻が詰まったように感じます。
  • 消化不良・胃の不快感(約3〜5%):胸やけのような感覚が出ることがあります。
  • めまい(約2%):一時的な血圧の変動によるふらつきです。
  • 視覚異常(約1〜2%):光が普段よりまぶしく感じられたり、物が青みがかって見えたりすることがありますが、一時的なものです。

副作用が出た場合の対処法

もし副作用が現れた場合の対処法について説明します。

頭痛が気になる場合は、市販の頭痛薬(ロキソプロフェンやイブプロフェンなど)を併用しても基本的には問題ありません

ただし、念のため医師や薬剤師に相談するとより安心です。
ほてりや鼻づまりは、軽度であれば特に心配する必要はありません。
薬の効果が切れれば自然に治まります。

その他の副作用についても、ほとんどが一過性のものですので、安静にして様子を見ましょう。

もし副作用が長時間続いたり、程度がひどくて日常生活に支障が出るような場合は、薬の服用を中止し、必ず医師に相談してください。

非常に稀なものの注意すべき副作用

ごくまれにですが、以下のような重篤な副作用が起こる可能性も報告されています。

これらの症状が現れた場合は、直ちにレビトラ(バルデナフィル)の服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。

  • 持続勃起症(プリアピズム):勃起が4時間以上続いてしまう状態。これを放置すると、陰茎の組織が傷つき、永久的な勃起障害につながる危険性があります
  • 急激な血圧低下:特に後述する硝酸薬との併用は、命に関わるほどの重い低血圧を引き起こす可能性があるため絶対に禁止されています。めまいや失神などの症状が現れます
  • 急な視力低下・視力喪失:片目または両目の視力が急に低下したり、失われたりする症状(NAION:非動脈炎性前部虚血性視神経症と呼ばれる、目の神経への血流が悪くなることで起こる視力障害のリスク)が報告されています
  • 急な聴力低下・突発性難聴:原因は不明ですが、急に聞こえが悪くなる聴力低下が報告されています

これらの重篤な副作用が起こることは非常にまれですが、万が一のために知っておくことが重要です。

レビトラ(バルデナフィル)の注意点

レビトラ(バルデナフィル)の注意点

レビトラ(バルデナフィル)を安全に使用するためには、服用してはいけない方や、一緒に使ってはいけない薬(併用禁忌薬)について知っておく必要があります。

診察時には必ず医師に正確な情報を伝えてください。

レビトラ(バルデナフィル)を服用できない方(禁忌)

以下に該当する方は、レビトラ(バルデナフィル)を服用することができません。

  • 過去にレビトラの成分であるバルデナフィルに対してアレルギー(過敏症)を起こした経験がある方
  • 心臓の病気(狭心症など)の治療に使われる硝酸薬(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビドなど)やNO供与剤(ニコランジルなど)を使用中の方。これらを併用すると、血圧が危険なレベルまで急激に下がることがあります
  • 重度の心不全や不安定狭心症など、心血管系の病気があり、医師から性行為自体が不適当と判断されている方
  • 低血圧(安静時の上の血圧が90mmHg未満)の方、または治療で管理されていない高血圧(安静時の上の血圧が170mmHg以上、または下の血圧が100mmHg以上)の方
  • 最近6ヶ月以内に脳梗塞・脳出血や心筋梗塞を起こしたことがある方
  • 重度の肝機能障害がある方
  • 血液透析が必要な腎障害がある方
  • 網膜色素変性症という目の病気の方
  • 未成年の方(有効性や安全性が確立されていないため)
  • 特定の抗不整脈薬(心臓のリズムを整える薬:キニジン、アミオダロンなどクラスIA・IIIに分類されるもの)を使用中の方
  • 特定の抗真菌薬(カビによる感染症の薬:ケトコナゾール、イトラコナゾールなど)や、特定のHIVプロテアーゼ阻害薬(エイズ治療薬:リトナビル、インジナビルなど)を使用中の方(併用が禁止されている薬剤があります)

併用してはいけない薬(併用禁忌)

上記の「服用できない方」でも挙げた、硝酸薬、NO供与剤、一部の抗不整脈薬、一部の抗真菌薬、一部のHIV治療薬は、レビトラ(バルデナフィル)と一緒に使うことが絶対に禁止されています。

これらを併用すると、命に関わるような重篤な副作用(急激な血圧低下など)を引き起こす可能性が非常に高いためです。

併用に注意が必要な薬

以下の薬などを服用している場合は、レビトラ(バルデナフィル)の効果や副作用に影響が出る可能性があるため、使用前に必ず医師に相談してください。

  • α遮断薬(高血圧や前立腺肥大症の治療に使われる薬:テラゾシン、ドキサゾシンなど)
  • 一部の降圧薬(血圧を下げる薬)
  • 一部の抗生物質(細菌感染症の薬:エリスロマイシンなど)
  • CYP3A4阻害薬(薬の分解に関わる肝臓の酵素の働きを弱める薬。上記禁忌薬以外)
  • CYP3A4誘導薬(薬の分解に関わる肝臓の酵素の働きを強める薬:リファンピシンなど)

現在服用している薬(病院で処方された薬だけでなく、市販薬やサプリメントも含む)は、診察時にすべて医師に伝えるようにしてください。

レビトラ(バルデナフィル)の入手方法と価格

レビトラ(バルデナフィル)の入手方法と価格

レビトラ(バルデナフィル)はどこで、どのように手に入れられるのか、また費用はどのくらいかかるのかについて説明します。

医療機関での処方が必要

レビトラ(バルデナフィル)は、医師の診察と処方箋が必要な「処方箋医薬品」に分類されます。そのため、薬局やドラッグストアなどで市販されることはありません

これは、レビトラ(バルデナフィル)が血管に作用して血圧に影響を与える可能性があること、副作用のリスクがあること、一緒に使ってはいけない薬(併用禁忌薬)があることなどから、専門家である医師が診察を行い、個々の患者さんの健康状態や他の薬との飲み合わせなどを確認した上で処方する必要があるためです。

自己判断で使用することは大変危険ですので、絶対にやめましょう。
市販されている精力剤やサプリメントは医薬品とは異なり、レビトラ(バルデナフィル)のような明確な勃起改善効果は医学的に認められていません。

クリニックでの処方(対面診療)

最も確実で安心できる入手方法は、ED治療を行っているクリニックを受診し、医師の診察を受けて処方してもらうことです。

この方法のメリットは、医師に直接悩みや疑問を相談でき、詳しい説明を受けられる点、その場で薬を受け取れる点、そして処方される薬が確実に正規品である点です。

一方でデメリットとしては、クリニックまで足を運ぶ手間と時間がかかること、他の患者さんと顔を合わせる可能性があることが挙げられます。

オンライン診療での処方

近年、スマートフォンやパソコンを利用して、自宅などから医師の診察を受け、薬を郵送してもらう「オンライン診療」が普及しています。
ED治療薬もオンライン診療で処方してもらうことが可能です。

オンライン診療のメリットは、通院の手間がかからないこと、時間や場所を選ばずに受診できること、プライバシーが保たれやすいこと、待ち時間が比較的少ないことなどです。

デメリットとしては、医師による直接的な診察(触診など)ができないこと、薬が手元に届くまで少し時間がかかること、インターネット通信環境が必要なことなどが考えられます。

当院「プライベートクリニック高田馬場」でも、レビトラジェネリック(バルデナフィル錠)のオンライン診療・処方を行っております。

個人輸入にはリスクがある

インターネット上の海外サイトなどから、医師の処方箋なしにレビトラ(バルデナフィル)やそのジェネリックと称する製品を個人輸入することは絶対に避けてください。

これには大きなリスクが伴います。

第一に、偽造品や粗悪品のリスクです。

有効成分が全く含まれていなかったり、表示とは異なる成分や体に有害な不純物が混入していたりする偽造品や粗悪品が非常に多く出回っています。
これらは効果がないばかりか、深刻な健康被害を引き起こす可能性があります。

大手製薬会社の調査では、個人輸入されたED治療薬の約4割から6割が偽造品であったという報告もあります。

第二に、健康被害のリスクです。

偽造品の使用や、正しい用法・用量を守らない使用によって重篤な副作用が起きた場合、それは自己責任となり、日本の「医薬品副作用被害救済制度」のような公的な救済措置の対象外となってしまいます。

第三に、法的なリスクです。

個人輸入した製品に規制対象となる成分が含まれていた場合、法律に違反してしまう可能性もあります。

安全かつ確実にED治療を行うためには、必ず医療機関(対面診療またはオンライン診療)で医師の診察を受け、正規の医薬品を処方してもらうようにしてください。

レビトラ(バルデナフィル)の価格相場

レビトラ(バルデナフィル)の価格相場

レビトラ(バルデナフィル)を含むED治療薬の処方は、健康保険が適用されない自由診療(自費診療)となります。

そのため、費用は全額自己負担となり、価格設定はクリニックによって異なります。

ジェネリック医薬品であるバルデナフィル錠は、先発品であるレビトラよりも安価に設定されているのが一般的です。

当院での処方価格について

プライベートクリニック高田馬場では、レビトラ先発品を(税込)1錠2200円で販売しておりましたが、現在海外ジェネリックを含めて1錠990円から処方しております

また、当院ではED治療薬処方については診察料無料で対応しております。
便利なオンライン診療も受付取りますのでお気軽にご相談ください。

レビトラ(バルデナフィル)に関するよくある質問

レビトラ(バルデナフィル)について、患者さんからよく寄せられる質問とその回答をまとめました。

  • 若い人(20代・30代)でも使えますか?年齢制限は?

    レビトラ(バルデナフィル)の使用に明確な下限年齢の規定はありませんが、通常は成人(日本の法律では18歳以上)が対象となります。未成年者への処方は行われません。

    EDは加齢だけが原因ではなく、ストレス、生活習慣、心理的な要因などによって若い世代の方にも起こり得ます。レビトラ(バルデナフィル)は、若い方のEDに対しても有効な場合があります。

    特に心理的な要因が強いケースでは、薬の助けを借りて性交に成功する体験が、自信を取り戻すきっかけになることもあります。

  • 長期間使用しても安全ですか?耐性がついて効かなくなりますか?

    医師の指示に従い、定められた用法・用量を守って使用する限り、レビトラ(バルデナフィル)の長期使用における安全性に大きな問題はないと考えられています。

    ただし、定期的な健康チェックを受けることが推奨されます。

    また、レビトラ(バルデナフィル)のようなPDE5阻害薬は、一般的に「耐性」(繰り返し使っているうちに効果が弱くなること)は生じにくいとされています。

    むしろ、継続的に使用することで血管の機能が改善し、勃起機能そのものが向上する可能性を示唆する研究もあります。もし効果が弱くなったと感じる場合は、体調の変化、心理的な状態、EDの原因となる病状の進行など、他の要因も考えられますので、医師にご相談ください。

  • 保険適用されますか?医療費控除の対象になりますか?

    いいえ、レビトラ(バルデナフィル)を含むED治療薬の処方は、基本的に健康保険の適用外(自由診療)です。

    ただし、例外として、2022年4月から一部の不妊治療(勃起不全が原因の場合)に対して、一定の条件下で保険適用が認められるようになりました。レビトラ(バルデナフィル)がこの対象となるかは個々の状況や条件によりますので、詳しくは医師にご確認ください。

    また、ED治療は一般的に、容姿の向上や性的な満足度を高める目的とみなされるため、医療費控除の対象にもなりません。

  • ジェネリック医薬品(バルデナフィル錠)の効果はレビトラと同じですか?

    はい、基本的に同じです。

    ジェネリック医薬品は、先発医薬品(この場合はレビトラ)と同一の有効成分(バルデナフィル)を同じ量含んでおり、その効き目や安全性が同等であることが、厚生労働省によって厳しく審査され、承認されています。「生物学的同等性試験」という試験により、体の中での吸収のされ方や作用の仕方も先発薬と同等であることが科学的に証明されています。

    したがって、ジェネリックだから効果が劣るということはありません。価格が安いのは、先発薬のように莫大な開発費用がかかっていないためです。

  • レビトラ(バルデナフィル)が効かない場合はどうすれば良いですか?

    まず、正しい方法で服用できているかを確認しましょう。

    例えば、空腹時に服用したか、服用するタイミングは適切だったか、性的興奮は十分にあったか、などです。それでも効果が得られない場合は、以下のような理由や対処法が考えられます。

    用量が合っていない可能性:医師に相談し、用量の調整(例: 10mgから20mgへの増量)を検討します

    体調や心理状態の影響:過度の疲労、強いストレス、緊張などが効果を妨げている可能性があります

    EDの根本的な原因:重度の血管障害や神経障害、進行した糖尿病などが原因である場合、薬の効果が出にくいことがあります

    薬との相性:まれに、バルデナフィルという成分自体がご自身の体に合わない方もいます

    他のED治療薬への変更:バイアグラ(シルデナフィル)やシアリス(タダラフィル)など、作用の仕方や持続時間が異なる他のPDE5阻害薬に変更することで、効果が得られる場合があります

    根本的な原因へのアプローチ:運動習慣、禁煙、節酒、バランスの取れた食事といった生活習慣の改善、ストレス管理、EDの原因となっている基礎疾患(糖尿病、高血圧など)の治療も重要です

    効果がないと感じる場合は、自己判断せずに、必ず医師にご相談ください。

    >>ED治療薬について詳しく知る

EDでお悩みならオンライン診療をご検討ください

レビトラ(バルデナフィル)は、効果発現が早く勃起時の硬さも得やすいとされるED治療薬です。
正規品は販売中止ですが、同等の効果を持つジェネリック医薬品(バルデナフィル錠)が広く処方されています。

価格は自由診療となりますが、ジェネリックは比較的安価です。

また、EDは治療によって改善が見込める症状です。
一人で悩まず、まずは専門医に相談することが解決への第一歩です。

プライベートクリニック高田馬場では、レビトラジェネリック(バルデナフィル錠)などの処方をオンライン診療で行っており、全国どこからでもご相談いただけます。

診察料は無料で、予約から処方、決済までオンラインで完結し、お薬は最短当日発送、プライバシーにも配慮してお届けします。

ご不明な点やご不安なことがあれば、お気軽にご相談ください。

<参考>
レビトラ添付文書(厚生労働省)
バルデナフィルの医薬品情報(米国FDA
日本泌尿器科学会 ED治療ガイドライン